FOOD JOURNAL / 保存版
犬のフード切り替えは何日?「7日記録表」で比率と体調を管理する
新旧フードの給与量が違うときの計算、7日間の混ぜ方、便・食欲・嘔吐の記録、切り替えを止めて相談する目安を一枚の手順にまとめました。

混ぜ始める前に、新旧フードの4項目を並べる
袋を開ける前に、旧フードと新フードの「1日の給与量」「100gあたりのカロリー」「対象年齢・用途」「メーカーの切り替え案内」を横に並べます。同じ体重向けでも、100gあたりのエネルギーと推奨給与量は商品ごとに違います。
たとえば旧フードが1日100g、新フードが1日80gなら、半分ずつの日を50g+40gと考えます。90gを機械的に半分にするのではなく、それぞれの商品の1日量に割合を掛けるのがポイントです。計量カップの目盛りは粒の形や密度でずれるため、可能ならキッチンスケールでgを量ります。
7日間の切り替え例
WSAVAは健康な犬猫では少なくとも3日以上かける考え方を示し、Cornell University College of Veterinary Medicineは数日間の段階的な切り替え例を紹介しています。当サイトの7日例は、それらを踏まえて観察日を確保した実務用の目安です。商品や獣医師から別の指示がある場合は、そちらを優先してください。
- 1〜2日目:旧フードの1日量×75%+新フードの1日量×25%
- 3〜4日目:旧フードの1日量×50%+新フードの1日量×50%
- 5〜6日目:旧フードの1日量×25%+新フードの1日量×75%
- 7日目以降:新フードの1日量を基準にする
便が安定しない、食べ進みが急に悪いなど小さな変化があれば、次の段階へ急がず、現在の比率と症状を記録します。自己判断で絶食、薬、サプリメントを追加すると経過が分かりにくくなるため、対応は動物病院へ相談します。
毎日30秒で残す「切り替え記録」
記録はフードの良し悪しを採点するためではなく、変化がいつ始まったかを説明するために使います。日付、旧・新それぞれのg数、食べた割合、便の回数と形、食欲、嘔吐、元気、飲水量の目立つ変化を1行にまとめます。
おやつ、トッピング、人の食べ物、サプリメントも同じ欄に書きます。主食だけを記録しても、ほかの摂取物が増えていれば原因を切り分けられません。新しいおやつを同じ週に始めないことも、観察しやすくする工夫です。
「合わない」と即断する前に確認すること
切り替え直後の軟便がすべて食物アレルギーを意味するわけではありません。急な食事変更、食べ過ぎ、おやつ、感染、寄生虫、薬、基礎疾患など複数の可能性があります。原材料一覧だけで原因を特定せず、症状と食事履歴を獣医師へ伝えます。
一方で、繰り返す嘔吐、明らかな血便、黒い便、ぐったりする、水分を保てない、強い痛みが疑われる場合は、比率調整を続けず早めに動物病院へ連絡してください。子犬、シニア犬、持病のある犬は変化が大きくなる前に相談します。
療法食と除去食は自己流で混ぜない
療法食は病気に応じた栄養設計と給餌計画の一部です。旧フードを何日混ぜるか、併用してよいおやつ、薬との時間関係は、処方した動物病院へ確認します。除去食試験では、少量のおやつや味付きの薬が評価に影響することもあるため、一般的な7日表をそのまま使いません。
食欲が落ちている犬に対し、計画を守ることを優先して食べない状態を長引かせるのも避けます。病気、治療中、妊娠・授乳期、成長期に食事を変える場合は、必要なエネルギーと栄養を含めて個別に確認します。
切り替え後も2週間は量を固定しすぎない
完全に新フードへ替えた後は、パッケージの給与量を出発点にし、体重、体型、便、食欲を同じ条件で記録します。給与量表は個体差を含まない確定値ではありません。おやつのカロリーも含め、体重が連続して増減するときは量だけを大きく変える前に相談します。
商品名、賞味期限、製造番号が分かる袋は、食べ切るまで保管します。万一体調変化や商品異常があったとき、同じ商品を正確に特定する情報になります。
参考にした獣医療資料
- WSAVA Global Nutrition Committee「Frequently Asked Questions and Myths」
- Cornell University College of Veterinary Medicine「Re-evaluating your dog’s diet」
- UC Davis Veterinary Medicine「Nutrition Support Service FAQs」